感情を封印することと骨のゆがみの関係の調査をはじめた頃、ある患者さんから、大きなヒントをいただきました。
20代前半のその女性は、頬骨に骨肉腫ができていました。
顎関節付近に強い痛みがあり、口はまっすぐに開かず、横にスライドしてしまいます。
痛みが続く日々の中で、彼女が感じる疑問があったようで、こんな質問をしてきました。
「先生、好きの反対は何だと思う?」
「好きの反対?・・・嫌い?」
「ううん、好きの反対は、好きじゃないだよ」
わたしは、嫌いと好きじゃないの違いがよく分からず、戸惑っていると、彼女は、こんなことを言いだしました。
「わたしね、好きも嫌いも受けとめられるけど、好きじゃない嫌いじゃないは耐えられない」
「どういうこと?」
「わたし、よく周りから、嫌っちゃいけないとか、恨んじゃいけないとか言われるけど、人のこと恨んだことがない人が、恨みって感情を理解できるわけないじゃん!」
確かにそうだ。恨みって、形あるものではないから、その感情を体感していなければ、恨みってことばと恨みの感情が結びつくわけないのです。
彼女はこう続けます。
「世界中に恨みってことばがあるってことは、世界中の人が恨みって感情を感じたことがあるってことでしょ?
なんでわたしだけ感じちゃだめなの?」
この質問は、後に、『感情に良いも悪いもない』という、解読アジャストメントをする上で、絶対に必要な基本の発見につながっていきます。
つづく
■ 解読カイロプラクティックの解読施術は、骨のゆがみのパターンから、体のことばのジャンルを割り出し、一緒にその理由を推理し、ゆがみ解除に向かう対策を考えます。
※解読による症状の変化には個人差があります。
※解読カイロプラクティックは、病院の治療と並行して行っても大丈夫です。
また病院に通院中の方は、解読により痛みが消えても自己判断で通院はやめないでください。
こちらでは、整体師やカイロプラクターの方が実践で使える診断ポイントなど、かなーりマニアックな記事を書いていく予定です。 noteはこちら
解読カイロプラクティック
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