「ではほんとうにカンナさんの右肩甲骨内側の痛みは、この事を伝えようとしているのか確かめてみましょう」
体のことばを推理するためには、5つのことをチェックします。
1・症状
2・発症時期
3・足上げテスト
4・反射点テスト
5・確認テストと経過観察
1・症状
症状は、肩とか腰のようにその発症場所に特有のキーワードがあります。
その上で、痛みとかコリとか痒みのように、症状の特徴に合わせたキーワードに枝分かれします。
カンナさんの症状は、右肩甲骨内側の痛み。
肩甲骨とその内側の痛みの共通キーワードは、
『感情のことば』
好き、嫌い、面倒くさい、など、感情を表す単語ことです。
今ギクシャクしているコミュニケーションの問題は、
感情のことばを相手に伝えることで解決しますよ。
という感じのメッセージです。
2・発症時期
発症時期は、体からのメッセージのターゲットの絞り込みに役立ちます。
体は何かをあなたにどうしても伝えたいのです。
ですから体は体なりにどうすれば伝わるのかを一生懸命考えているのです。
そのため体は、その問題が発生している場面を狙って症状を発生させています。
カンナさんの場合、1年前に出産して、半年前に実家から自宅に戻ってきた、
ちょうどその時期から痛みが発生しています。
そこから推理すると、自宅での問題の解決方法を伝えようとしていると思われます。
3・足上げテスト
このテストは、体の言葉のジャンル分けに使います。
このテストで分けられるジャンルは、
・対人関係か、それ以外か
それ以外というのは、食生活、化粧品、薬品、などの問題や相性を知らせるものです。
・対人関係の場合、相手が1人か複数か
・進路や仕事の方針
・お金の問題
・今すでに起きていることか、予知か
・自分へのメッセージか、身代わりメッセージか
なぜこのジャンル分けが必要なのかと言うと、体からのメッセージには優先順位があります。
体は今最優先でこのことを伝えたいと決めると、それ以外のジャンルにそこそこ問題があったとしてもそれは後回しになります。
それは、最優先のこと以外の質問には答えてくれないということです。
カンナさんはうつ伏せ足上げテストで、右足が重く感じていたので、そこから推理をすると、
対人関係がメッセージのテーマです。
その相手は1人に限定されます。
誰か対自分、あるいは自分対自分になります。
自宅で相手が1人というところから推理をすると、
ご主人とのコミュニケーションの問題解決方法を伝えようとしていると考えられます。
4・反射点テスト
このテストは、足上げテストでジャンル分けされたテーマをさらに細かく分類分けします。
このテストで分かることは、
・自分の責任の範囲か、相手の責任の範囲か
・自分の責任の範囲の場合、それは考えることなのか、行動することなのか、知識を得ることなのか、など、いま分かっているだけで47項目あります。
カンナさんの反射点は、左T8というポイントに反応がありました。
これは、
自分の問題で、それは、自由コミュニケーションのこと。
コミュニケーションには、義務コミュニケーションと自由コミュニケーションがあります。
義務コミュニケーションは、会社命令など、義務の範囲内のコミュニケーションのことです。
自由コミュニケーションは、義務ではない部分でのコミュニケーションのことです。
そこからカンナさんへのメッセージを推理すると、
カンナさんは、旦那さんに自分の大変さを察して気遣うべきと思っているけれど、旦那さんにはそういう義務はありませんよ。
さらに、自由コミュニケーションにおいては、助けてもらいたい側に感情を明確にことばで伝える責任があります。
となります。
5・確認テストと経過観察
体のことばを推理したら、足上げテストと症状の変化を確認します。
最初にうつ伏せ足上げテストで左右の重さが違っている場合、
重たかった側の足が軽くなったら正解です。
カンナさんの場合は右足が重かったので、その右足が左足と同じぐらい軽く上がるようになったら、解読成功です。
症状の変化は、自分へのメッセージの場合は、分かりやすく変化してくれます。
よく色々な治療法で、好転反応で一時的に悪化するという話はよく聞きますが、解読においてはそういうことはありません。
なぜなら、体はなるべく分かりやすく伝えたいのです。
推理があっているのに悪化させて混乱させるようなことは、できるだけ避けたいのです 。
解読が成功していれば、症状は軽くなり、
解読が失敗していれば、症状は変わらないか、あるいは「違う!」と言わんばかりに少し症状が強くなることもあります。
カンナさんは、
これから家事など旦那さんに手伝ってほしいと思ったら、察してもらうのを待つのではなく、自分の感情をことばで伝え、「助けて」と言う。
とイメージをしながら、足上げテストをしてみました。
その結果、
「え?え?何これ!むちゃくちゃ右足軽いです!」
「では今まで通り、何も伝えず旦那さんに察してもらうとイメージしながら足上げテストをしてみてください 」
「うそ・・・全然上がりません」
「ではまた、助けてほしいことは感情つきのことばで伝えるとイメージしながら足を上げてみてください」
「おー!軽っ軽です!」
「では起き上がって、今、肩甲骨内側の痛みはどうですか?」
「え?うそ!全然痛くないです!」
「試しにまた、何も伝えず旦那さんに察してもらうとイメージしてみてください」
「痛たたたた!分かった分かった!これからちゃんと言葉にします!」
いかがでしたでしょうか。
このように手技による矯正やもみほぐしではなかなか消えない痛みの多くは、体からのメッセージです。
そして体は、そのメッセージが伝わるまで何度でも骨を歪ませて言葉を紡ぎます。
メッセージを解読することは、今抱えているコミュニケーションの問題を解決するヒントを得られるだけでなく、治療にかかる費用と時間の節約にもなります。
体からのメッセージは、超能力や霊能力のような特殊な能力などなくても、検査と反射点から推理をすることができます。
ですから、右肩甲骨内側の痛みは、解読を挑戦してみる価値は大いにあります。
それから1ヶ月後、カンナさんの右肩甲骨内側の痛みはどうなったのでしょうか。
つづく
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■ 解読カイロプラクティックの解読施術は、骨のゆがみのパターンから、体のことばのジャンルを割り出し、一緒にその理由を推理し、ゆがみ解除に向かう対策を考えます。
■ 解読による症状の変化には個人差があります。
■ 解読カイロプラクティックは、病院の治療と並行して行っても大丈夫です。
また病院に通院中の方は、解読により痛みが消えても自己判断で通院はやめないでください。
こちらでは、整体師やカイロプラクターの方が実践で使える診断ポイントなど、かなーりマニアックな記事を書いていく予定です。 noteはこちら
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